こんにちは。うにです。
韓国ドラマを見ていると、よく登場する「両班(ヤンバン)」。
立派なお屋敷に住んでいて、きれいな韓服を着ていて、使用人もたくさんいる……。
そんな姿を見ると、
「両班って、みんなお金持ちなの?」
と思いませんか?
実は、両班だからといって、全員がお金持ちだったわけではありません。
今回は、朝鮮王朝の「両班とお金」の関係を見ていきましょう。

漫画のポイントは、
「両班=お金持ち」ではない
ということです。
では、なぜそんなイメージがあるのでしょうか?
そもそも「両班」って何?
「両班」とは、朝鮮王朝の社会で高い地位を持っていた人々を指す言葉です。
もともとは、朝廷で働く文官と武官のことを「両班」と呼びました。
「両」は二つ、「班」は身分やグループという意味で、
文班(文官)+武班(武官)=両班
というのが名前の由来です。
ただし、時代が進むにつれて、単に「今、官職についている人」というだけではなく、両班の家柄や身分を受け継ぐ人々という意味でも使われるようになりました。
そのため、ドラマに出てくる両班は、必ずしも現在バリバリ働いている官僚とは限りません。
両班には「お金持ち」も「貧しい人」もいた
ここが大切なポイントです。
両班の中にも、経済力にはかなり差がありました。
① 大地主・有力な両班
裕福な両班の家には、広い土地を持っている家もありました。
土地から得られる収入があり、使用人や奴婢を抱えていることもあります。
こうした有力な両班は、地域社会でも大きな影響力を持っていました。
韓ドラでよく見る、
「立派なお屋敷」
「たくさんの使用人」
「豪華な食事」
といったイメージは、こうした裕福な両班の姿に近いでしょう。
② そこそこ裕福な両班
両班だからといって、全員が大地主というわけではありません。
ある程度の財産を持っていても、
「ものすごく裕福というほどではない」
という家もありました。
身分は高くても、生活レベルには違いがあったのです。
③ 貧しい両班
そして、意外なのがこちら。
「両班なのに、お金がない!」
という人もいました。
両班という身分・家柄があるからといって、 自動的にお金が入ってくるわけではありません。
土地を十分に持っていなかったり、家の財産が減っていたりすると、生活が苦しくなることもありました。
つまり、
身分が高い=経済的に裕福
とは限らなかったのです。
「両班」はお金持ちランキングではない!
ここを覚えておくと、韓ドラがさらにわかりやすくなります。
両班というのは、
「お金をいくら持っているか」
だけで決まるものではありません。
家柄や身分、官職、儒教的な社会での立場などが大きく関係していました。
そのため、「お金持ちだけど両班ではない人」と、
「両班だけど貧しい人」が存在することもありました。
現代でたとえるなら、「社会的な家柄や地位」と「現在の年収」は、必ずしも同じではない。
そんなイメージに近いかもしれません。
じゃあ、なぜ韓ドラでは「両班=お金持ち」に見えるの?
これはドラマの設定も大きいでしょう。
韓国ドラマでは、物語をわかりやすくするために、
「名家の両班」
「権力のある両班」
「大地主の両班」
など、裕福で影響力のある家が登場することが多くあります。
特に主人公の家や、主人公と対立する家が有力な両班だったりすると、
「両班ってみんなこんなに裕福なの?」
と思ってしまいますよね。
でも、実際の朝鮮王朝では、両班の中にも生活格差がありました。
「貧乏な両班」が登場することも
韓ドラで、
「うちは由緒ある両班の家系だ!」
と誇っているのに、家の中は意外と質素……。
そんな人物が出てくることがあります。
これは、必ずしもドラマの間違いとは限りません。
「家柄は立派。でも財産は少ない」という両班も存在し得たからです。
むしろ、「両班なのに生活が苦しい」という設定は、当時の社会を考えるうえでも面白いポイントです。
朝鮮後期になると、さらに複雑に
朝鮮王朝の後期になると、社会の変化によって、身分と経済力の関係はさらに単純ではなくなっていきます。
経済力を持つ新興層が登場する一方で、すべての両班が裕福だったわけではありません。
つまり、
「両班=裕福」
という一言では説明できない社会だったのです。
韓ドラを見るときはここをチェック!
次に韓ドラで両班が登場したら、
「この人は両班だからお金持ちなんだ!」
と決めつけず、
「この家は、どのくらいの経済力がある家なんだろう?」
と見てみると面白いですよ。
大きなお屋敷がある?
土地をたくさん持っている?
使用人が何人もいる?
それとも、両班なのに質素な暮らしをしている?
同じ「両班」でも、家によって生活はかなり違ったと考えられます。
韓ドラの登場人物を見るときに、
「身分」と「お金」は別もの。
これを覚えておくと、朝鮮王朝の社会がもっと身近に感じられるはずです。
そして次に「両班」という言葉が出てきたら、
「この人、お金持ちなのかな?」
と、ぜひ家や暮らしぶりにも注目してみてくださいね
※マンガ・イラスト・画像はAIで作成し、内容は史料や歴史研究を参考に構成しています。

