こんにちは。うにです。
韓国ドラマを見ていると、王様の前にズラリと並べられた料理が登場することがありますよね。
「えっ、王様って毎回こんなにたくさん食べていたの?」
「これ、全部食べるの?」
「一人分なのに料理が多すぎない?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
実は、朝鮮王朝の王の食卓は、本当にたくさんの料理が並ぶ豪華なものでした。
でも、ここで大事なのは、
「料理がたくさん並んでいた=王が全部を大量に食べた」ではない
ということです。
今回は、韓国ドラマでもよく登場する王様の食卓「水刺床(スラサン)」について、わかりやすく見ていきましょう。

王様の食卓は「水刺床(スラサン)」
朝鮮王朝で、王や王妃に出された食事は「水刺床(スラサン)」と呼ばれていました。
水刺床は、単に料理をたくさん並べた食事ではありません。
料理の種類や配置、食器などにも決まりがあり、王の健康や宮廷の格式を表す意味も持っていました。
王の食事を作るのは、宮中の厨房「水剌間(スラッカン)」です。
そこでは料理を担当する宮女たちが、王の食事を準備していました。
一番のポイントは「12種類の副菜」
王様の食卓を見て、「料理が10品以上ある!」と驚くのは当然です。
実際、水刺床は基本の料理に加えて、12種類の副菜を並べる「12첩(十二帖)」が基本とされていました。
ここで注意したいのが、
12種類=食卓にある料理の総数が12品
という意味ではないことです。
ご飯、汁物、キムチ、醤、チゲ、蒸し物、鍋料理などの基本的な料理があり、そこに12種類の副菜が加わります。
つまり、食卓全体を見ると、12品よりさらに多くの料理が並ぶことになります。
じゃあ王様は12種類を全部食べたの?
ここが一番気になるところですよね。
12種類の副菜が用意されていたのは事実ですが、王が毎回12種類をすべて完食したわけでなく、いろいろな料理を少しずつ食べることもできました。
そもそも水刺床は、さまざまな料理を少しずつ楽しめるように構成された、非常に種類の多い食卓です。
さらに、王の食事には料理だけでなく、健康や安全を確認するための仕組みもありました。
例えば、王が食事をする際には「気味」という確認が行われ、気味を担当する宮女が料理を確認してから王が食事をしていたのです。
12種類の副菜にはどんな料理があった?
では、12種類の副菜にはどんなものがあったのでしょうか。
季節や食材によって内容は変わりましたが、資料には次のような料理が挙げられています。
・ナムルなどの野菜料理
・焼き魚や肉料理
・煮物
・チヂミのような「煎」
・串焼きのような「焼き物」
・干物や乾物
・塩辛
・刺身
・茹で肉
・漬物
などです。
野菜、魚、肉、発酵食品など、さまざまな食材が組み合わされていました。
つまり、王様の食卓は、
「肉料理ばかりの豪華な食事」
というわけではありません。
さまざまな食材や調理法を組み合わせ、バランスを考えた食卓だったのです。
しかも王様は1日1回しか食べなかったわけではない!
「こんなに料理があるなら、1日1回の食事なのでは?」
と思ってしまいますが、これも違います。
宮廷では、王と王妃に1日5回の食事が用意されたと紹介されています。
大きく分けると、
①早朝の食事
②朝食
③昼食
④夕食
⑤夜食
です。
早朝には粥などが出され、その後に朝食。
さらに昼食、夕食、そして夜には「夜参(ヤチャム)」と呼ばれる夜食がありました。
もちろん、毎回まったく同じ量や内容だったわけではありません。
「王様は一日中、豪華な料理を食べ続けていた」
というイメージとは少し違いますね。
なぜ、こんなに料理を用意したの?
ここには、王様の食事ならではの理由があります。
まず、王の健康を考え、さまざまな食材を組み合わせること。
そして、王が食べるものだからこそ、季節の食材や料理の状態にも細かな配慮がされていました。
さらに、水刺床は王の権威や宮廷の格式を表すものでもありました。
朝鮮王朝の宮廷料理は、味だけではなく、料理の色、配置、食材の組み合わせなどにも決まりがあり、食事そのものが宮廷文化の一部だったのです。
だからこそ、
「王様だから料理を山ほど食べる!」
というより、
「王様だからこそ、たくさんの種類の料理を整えて用意する」
という考え方に近いのです。
「料理が多すぎる!」には、ちゃんと理由があった
王様の前に並ぶ、たくさんの料理。
一見すると、「王様、こんなに食べるの!?」と思ってしまいます。
でも実際には、水刺床は基本の料理に12種類の副菜を加えるほど、種類の多い食卓でした。
だから、料理が多いこと自体は本当。
でも、
「12種類を全部たくさん食べていた」
というわけではありません。
王様の食卓に料理がたくさん並んでいたのは、食欲のためだけではなく、健康への配慮や宮廷料理の決まり、そして王という立場の格式が関係していたのです。
韓ドラで王様が豪華な食卓を前にしている場面を見たら、
「これ、全部食べるのかな?」
ではなく、
「王様の食卓には、こんなにたくさんの種類を用意する決まりがあったんだ!」
と見ると、また違った楽しみ方ができますよ。
※マンガ・イラスト・画像はAIで作成し、内容は史料や歴史研究を参考に構成しています。

